エボリューション搭載のハーレー

エボリューションは、ハーレーダビッドソンに搭載されている第四世代の革新的なエンジンで、OHVを採用し1984年に誕生しました。

OHVはOVER HEAD VALVEの略称で、従来のサイドバルブから圧縮比を向上させるために開発されたもので、バルブをシリンダーの上部へと移動し、燃焼室の最適化が実現されています。

当時のハーレーは重量からくる鈍重さが問題とされ、軽くて高性能な日本製品に対抗するべく、品質の向上とパワーアップが課題となっていました。従来のエンジンに比べ、出力のみならず耐久性の向上をも実現し、各種のトラブルも激減するなど画期的なエンジンの誕生となりました。

現在では生産が終了しているエンジンですが、エボリューションを搭載している古いタイプのハーレーダビッドソンを、あえて求めるマニアックなファンも少なくありません。

中古市場では、現在でも1999年より前に製造されたタイプがそれなりの値段で取引されるほどです。